春になってから、庭に夢中。
枯れ枝を拾い集めていると、その下から山の小さなすみれが顔を出す。
少し手をかけるだけで素敵に変わっていくのがわかる。
響き渡る小鳥の鳴き声を聞きながら外で過ごす喜び!
うちの庭はカラマツが多い。
カラマツは葉も枝も沢山落ちるし、土を酸性にする(野菜向きでない)。秋は葉が雨のように降ってきて車とかカラマツ落ち葉だらけ。
30メートルのが何本も生えていて、背が高いのに根っこがちいさいので風に弱く、台風で倒れたこともある。
カラマツを伐採して、どんぐりの苗だとか、黄色に紅葉する樹を植えて雑木林にしたいと考えていた。
近所の伐採もしてくれる植木屋さんに相談したら、
野菜を育てたきゃ町の方がいいし(山は寒いし日照が短い)、カラマツはそんなに日陰を作るわけでもない、イヤなら引っ越した方がいいよ、と、言われてみれば当然なことをいろいろ教えて頂いた。
カラマツを目の敵にしすぎていたみたい。倒木の危険がありそうなのを切ればいいやと思い直した。
苗木のことも聞くと、その辺から掘ってくればいいんだよ、とこれまた素晴らしい助言。
近所には、木の密度が濃すぎる雑木の密集しているところが沢山ある。
ここで育っていれば耐寒性もばっちりだし、森の手入れにもなるじゃん、
と勝手な前向きな捉え方で、早速いい木がないか下見に。
葉の形や樹形、紅葉しそうな落葉樹に目をつけて庭に戻り、なんとなく枝を拾い始めたら、
ふだん踏み込まないところにさっきいいなと思った樹々が、生えているではないですか。
可笑しくて笑ってしまった。
おまけに、クリスマスローズみたいのも植えたいところ思っていたら、それに似た雰囲気の恥ずかしがりやの天使のような可憐な花が、ひっそり咲いていた。
望むものはすでにあったんだ。よく見てなくて気がつかなかっただけなんだ。